『セクハラ・パワハラは解決できる! 民事調停という選択肢』神坪 浩喜弁護士

書籍情報

労働調査会 2016年11月7日発売
‏A5判 216ページ
定価 1,650円(本体 1,500円)

内容について

職場にてややもすれば起きる問題であるセクハラやパワハラなどのハラスメント行為は、個人の人格権を侵害する行為ですが、すぐに適切な対応をしてもらえないこともあります。

本書籍は、こうしたセクハラ・パワハラで悩む方に向けて、仙台簡易裁判所にて民事調停官も務めた経験のある弁護士の著者が、民事調停を活用して円満に解決を目指すためのコツを紹介する案内書です。調停委員側の視点から、問題解決のために心がけるコツも紹介されています。

会社の上司からセクハラやパワハラを受けて悩んでいる女性社員を主人公として、被害から弁護士への相談、民事調停の準備、民事調停における期日の進行(初回から第3回期日まで)が、ストーリー仕立てとなっています。

ストーリーを読むことで、実際の民事調停も、3回以内に終了するケースが多数を占めますが、各期日でどのような話がなされるのか、どういった理由から期日を重ねることとなるのかということも理解できます。

また、書籍中では、セクハラやパワハラについての定義や、具体的な例、また被害を受けた際に誰にどのような法的責任を問うことができるのかという点についても解説が加えられています。

そのため、民事調停の申し立てをする以前に、自分が受けた行為はそもそもセクハラやパワハラに相当するのかわからないという場合も、この書籍は非常に参考になりるものです。

セクハラやパワハラで民事調停を起こすことを考えている方は、1冊民事調停についての書籍を読むのであれば、これが一番役に立つと考えられます。