書籍情報
現代人文社 2003年12月1日
A5判 130ページ
定価 1,540円(本体1,400円)
内容について
出版が2003年であり、古くなった情報もありますが、特定調停に絞ってわかりやすく解説された書籍が少ない中で非常に貴重な存在です。
監修が元大阪高等裁判所判事の大石貢二氏、編著も大阪池田簡易裁判所判事の原田豊氏、司法書士の吉田康志氏、愛知学泉大学専任講師の山上博信氏と、執筆・監修陣も豪華です。
書籍の冒頭では、2人の債務者についての具体的なケースをストーリー仕立てに用いており、事前知識がなくとも読みやすい内容になっています。
また、債務整理方針の決定から、特定調停の手続きの具体的な進行の方法、そして特定調停のメリットだけではなく落とし穴にも触れられており、一連の手続きが概観できます。
年間3000件を処理するといわれる裁判官のこぼれ話もまじえるなど、裁判所が身近になり、特定調停が気軽に行えることがわかります。
資料として、特定調停に必要となる手続き書類もすべて掲げてあることから、自分で申立てをする際にどのような準備が必要か、どこまで記入をしないといけないかといったイメージもつかむことができます。
特定調停の申立てを考えており、あらかじめしっかりと本で予習したい場合には、この本がよいでしょう。